フクロモモンガのケージは、「室温:24~27℃・湿度:50%前後を保てる」「飛び跳ねられる高さ」を判断基準として選択しましょう!
人間がライフスタイルを快適にするために最適な住居を選ぶように、ケージの環境次第でフクロモモンガの過ごしやすさはとても変わります。
本記事ではフクロモモンガのケージの選び方・必要な装備品・メンテナンス・おすすめケージについて解説します。
ケージの大きさや形状について
横・奥30cm×高さ50cm以上の大きさを選ぼう
フクロモモンガがびょんびょん飛び跳ねて運動できるように横・奥30cm×高さ50cmは最低限確保しましょう。イメージとしては小型の空気清浄機のサイズです。
ただ、より運動できるように「横40cm・奥33cm×高さ71cm」以上のケージをオススメはしております。20cmの違いですが、「おもちゃの設置を増やせる」「より昇り降りできる」「野生の環境下である木の生活に近くなる」効果があるためです。
あくまで目安のため、もし余裕があればより大きいケージを用意するとよいです。人間も大きな住居が居心地が良いようにフクロモモンガも同じ気持ちになります。(笑)
大きさが確保できればデザインは好みでOK
デザインによるフクロモモンガへの影響はないので好みで選びましょう!飼い主の家の雰囲気やケージの設置場所の室内にあわせてデザインを選択するとよいでしょう。
ただ、フクロモモンガのケージは他のペット用品に比べてバリエーションが少ないので、デザインで悩むことは少ないと思います。
ケージの材質について
アクリル製 or ステンレス製を選ぼう
「室温:24~27℃・湿度:50%前後を保てる」「分泌液・排泄物に強い」の条件を満たすのがアクリル製 or ステンレス製です。
アクリル製はイメージしやすいのでは?新型コロナウイルスの感染拡大によって飲食店に設置された板です。あの板がアクリル製です。
ステンレス製と聞くとイメージしづらいですが、金網みたいなものです。どちらもフクロモモンガの安心安全を確保しやすいためケージの材質として選ばれております。
アクリル製、ステンレス製のメリットとデメリットについて
アクリル製 | ステンレス製 | |
温度・湿度管理 | 〇 | × |
通気性 | △ | 〇 |
掃除のしやすさ | 〇 | △ |
見栄え | 〇 | × |
価格 | △ | 〇 |
私がおすすめするのはアクリル製です!メリットとしては、アクリル製は温度・湿度管理がしやすいため、フクロモモンガの大敵な冬へ万全な対策を実施できます。
また、見栄えもよいため飼い主のインテリアにもあいやすく、フクロモモンガを観察しやすいです。
デメリットとしては、アクリル製のため通気性はステンレス製に比べて悪くなります。また、価格も高くなりがちです。
ただ、そこまで気になるほどの違いがないので利便性が高いアクリル製を推しています。
逆にステンレス製のメリットは金網ケージとして作られるので通気性がよく価格を抑えやすくなります。
しかし、デメリットとして通気性が良いせいで温度・湿度管理がものすごく難しくなります。そのため、冬は相当対策しないとフクロモモンガが死んでしまいますので注意が必要です。
アクリル製のオススメ商品
- 高さ71cmでフクロモモンガが運動しやすい
- トイレが引き出し式で掃除がしやすい
- ヒーター・水タンクなど付属品を設置しやすい
- 有限会社ネクスト製!職人が一つ一つ手作り
- 外付けの透明の保温ボードで寒さ対策がしやすい
- 大きなスライド扉で脱走防止もあり安心
- アクリル製のメリットが強化されたガラス製
- 最低限の大きさで設置しやすい
- メンテナンスがしやすい機能が豊富
ステンレス製のオススメ商品
- 金網製ケージで94cmの高さ!充分に運動できる
- ステージ、小屋、水飲み場などを自由に取りつけ可能
- 大きいためレイアウトにこだわりたい人にはおすすめ
- 小動物先般に活用可能な高さ約60cmサイズ
- 安心安全な三晃商会製のためトイレ掃除も楽
- かじり行為やおしっこによるサビと劣化に強い
- 引き出しからの水漏れを軽減する防止枠あり
- 高さ54.5cnとコンパクトサイズ
- 脱走しづらいワイヤー間隔1.1㎝で安心
ケージ内におもちゃなど物を置こう
必要な装備品は何か
遊び道具や止まり木などを置くことでフクロモモンガのライフスタイルは向上します!そのため、ケージの大きさにあわせて装備品を用意します。
代表的なものは、「寝床(ポーチ・巣箱)」「給水ボトル」「遊び道具(ひも・回し車・猫じゃらしなど)」「止まり木(ステージ)」「食器」「床材」になります。
基本的には好みで選んでください。遊び道具に関しては定期的に変更することでフクロモモンガの運動の刺激を促します。
おすすめ商品
私のおすすめ商品を羅列していきますね!興味があったら画像を押してください。
ケージの配置やメンテナンスについて
快適に過ごせるようにケージを設置しよう
フクロモモンガを飼育する際には、ケージの置き場所にも注意が必要です。直射日光の当たらない場所やエアコンの風が直接当たらない場所に設置しましょう。
また、フクロモモンガは樹上生活をする生き物なので、床に置くよりも高い場所に設置し、モモンガの巣(寝床)が高い場所へくるようにしましょう。
夜行性のフクロモモンガは、日中は自分の寝床でじっとしていることが多いため、寝床の配置にも注意が必要です。
これらのポイントを押さえた適切な飼育環境を整えることで、フクロモモンガの健康維持につながり、より快適な生活を送らせることができます。
掃除は朝と夜の2回に数分だけやろう
フクロモモンガは夜行性のため、朝はかんたんな掃除でOKです!
うんちや食べ残しを捨てて、おしっこしている場所をふきます。ティッシュで軽くふくのでも大丈夫です。
臭いが気になるようであればフクロモモンガ用の消臭スプレーを使ってふくのもありです。アクリルケージでもケージの外におしっこやうんちが飛んでいる場合もあるので気をつけてください。
本格的な掃除は夜にしましょう。朝よりは念入りに掃除します。ただし、フクロモモンガは自分の臭いがなくなると不安になります。うんちや食べ残しがなく臭いが残る程度で大丈夫です。
食べ物と水の交換は毎日がおすすめ
朝は食べ残しをしているか、何を残しているのかで健康状態をチェックします。傷みやすいエサや食器が汚れている場合はエサを捨てて食器を洗いましょう。
夜になれば、食事を与えましょう。主食はフクロモモンガ用のペレット、副食はゼリー・果物・ミールワームなど動物性・植物性をバランスよく与えます。
量の目安としては、フクロモモンガの体重の17%前後です。
また、水の交換も同時にすることをおすすめします。給水ボトルと飲み口を水道で洗います。水の減り具合をみて健康状態もチェックしましょう。
フクロモモンガの特性とケージについて
フクロモモンガの性格や特徴
フクロモモンガは、体長が10〜15cmと小型で、夜行性で木の上で生活し果実や昆虫を食べます。そのため、食事は飼い主が寝る前に与えるとベストです。
カンガルーやコアラのようにお腹の袋で子供を育て、鳴き声や匂いなどでコミュニケーションをとります。
フクロモモンガは非常に警戒心が強く臆病な性格のため、飼い主に馴れるまでは身を隠すことが多いです。また、縄張り意識も強いため、時間をかけてなつくのを待ち飼育しましょう。
ケージ内での過ごし方や動き方について
基本的には日中はポーチなど寝床で寝ています。起きても寝床で丸まっているので日中ケージを走り回ることはありません。
逆に日中にケージを走り回っていたら、トラブルがあった可能性があるので注意が必要です。
夜になればフクロモモンガはポーチからでてきて食事や運動をします。回し車があればハムスターみたいに回っております(笑)
へやんぽや滑空訓練は、できる限り夜にしましょう。ケージよりも自由に動きまれるのでフクロモモンガも活発になります。
へやんぽの前には必ず掃除をしてフクロモモンガが危険な状態にならないようにしましょう!
フクロモモンガの性格や行動を考慮してケージや装備品を選ぶ
最初のケージや付属品は飼い主の好みでも大丈夫ですが、飼育していると飼っているフクロモモンガによっては合わない可能性があります。
例えば、私の飼っているフクロモモンガの場合、「もも吉」は回し車を怖がって近づきませんが、「ルピィ」はひたすら回し車で遊んでいます。
このようにフクロモモンガの性格によっては合わない装備品が出てくるため注意が必要です。
その際は、違うおもちゃを用意するなどフクロモモンガが喜んでいるかを判断基準で色々試してください。
ケージに関するQ&A
Q:ケージの床には何を敷けばよいですか?
「木質ペレット」「ペットシーツ」「ウッドチップ」から選びましょう。
野生化に近く掃除が楽なのは木質ペレットやウッドチップです。クッション性もあるのでフクロモモンガが飛び跳ねても安心です。
ペットシーツもよかったですが、クッション性が低いのと爪が長くなると引っかかるためおすすめしないです。
Q:ケージの寒さ・暑さ対策のために温度や湿度の管理方法はありますか?
温度計とペットヒーターorエアコンで室温:24~27℃にすればOKです!
また、冬であれば湿度計・加湿器を使用して湿度:50%前後を保ったり、寝床にタオルや靴下を入れると効果的です。
詳しくは下記をご確認ください。
Q:ケージのどこに食事を置くといいですか?
フクロモモンガは木の上で生活するため、ケージの一番上に置くとよいです。
Q:ケージの臭い対策はどうすればよいですか?
フクロモモンガの臭いは「脱臭機+掃除」で消すことで飼い主のストレスを軽減できます。掃除や対策に関しては小学生でも行えるくらい簡単なため、初めてフクロモモンガを飼う方もご安心ください。
ただし、完全に臭いを消すとフクロモモンガのストレスになるので注意が必要です。
なぜなら、フクロモモンガの臭いは「縄張りの主張」「仲間とのコミュニケーション」を行うために分泌物や排泄物を活用しています。
そのため、分泌物や排泄物を完全になくすとフクロモモンガの目的が達成できずストレスを与えてしまい、体調を崩す可能性もあります。
詳しくは下記をご確認ください。