賃貸物件でペットを飼育できるかは「ペット可」or「ペット相談可」を確認することが大切です。
ペット可であれば、犬や猫など大抵の動物を賃貸物件でも飼育することが可能です。
そのため、本記事ではペット可の賃貸物件の探し方や注意点を解説します。
また、ペットとして注目度が高まっているフクロモモンガについて、賃貸物件で飼育する場合の方法も解説します。
ペットと暮らせる賃貸物件の探し方
「ペット可」or「ペット相談可」を確認する
まずは不動産屋や賃貸物件情報サイトで「ペット可」or「ペット相談可」を調べましょう。
ペット関連の総市場規模が1兆円を超える影響もあり、ペットと一緒に過ごせる物件の需要は高まっております。そのため、昔に比べて「ペット可」物件の情報を収集しやすいです。
なお、「ペット相談可」の条件がついている場合は、飼育する動物によっては不可の場合があります。
例えば、大型犬や爬虫類など一般的に飼育されず物件の間取りに合わない場合などが想定されます。
そのため、必ず契約する前に自身が飼育するペット情報を伝えて了承をえましょう。
ペット共生型賃貸住宅を希望する
ペット共生住宅とは、ペットと一緒に暮らすことを前提に快適に生活できるように設備や工夫が施された住宅のことです。
例えば、ペット専用の出入口や、犬の足を洗うための場所などが設けられている、傷や汚れに強い壁紙や床材が敷かれているなどあります。
また、隣人もペットのことを愛して飼育しますので、ペットによる隣人トラブルの発生が起こりづらい可能性が高いです。
そのため、飼い主とペットともに安心して暮らすことができるでしょう。
人気がない物件に交渉する
「築年数が古い物件」「1階の部屋」「駅から遠い建物」など一般的に人気がない物件にたいしてペット飼育の交渉をするのもおすすめです。
大家さんの気持ちとしては多少のデメリットがあっても空室はキャッシュフローの悪化を引き起こすので避けたいです。
また、「築年数が古い物件」は傷やニオイに比較的寛容のため交渉しやすいです。
不動産の閑散期を狙う
入居希望者が少ない4~7月、10~12月は交渉がしやすいです。この時期は新規契約が取りづらいため家賃の値下げ交渉もしやすいのでおすすめです。
ペットも快適に暮らせる物件の選び方
防音性能が高い
賃貸物件の壁が薄いとペットの鳴き声による隣人トラブルを誘発する可能性があるため、防音性能が高い部屋に住みましょう。
ただ、最近の物件で隣人の生活音が聞こえるようなものはほとんどないと思うので、防音性能にこだわりすぎなくても問題ないです。
動物病院が近くにある
ペットが病気やトラブルにあった際に動物病院があると心強いです。事前にどんな動物を受診できるかを確認しましょう。
傷や臭いに強い壁材が使用されている
ペットを飼うと床やドアなどに傷をつけたり、壁紙を破らせたりすることがあります。
傷がつくと退去時の修繕費が高額になることがあるため、傷に強い壁紙を選ぶなど傷防止の対策が重要です。
また、ペットのおしっこやうんちが壁や床につくこともあるので、臭い対策もされている物件はなおよいです。
ペット可物件の契約時に確認すること
飼育可能なペットの種類と数
ペット可物件でも飼育数や種類の制限があることがあります。
例えば、「犬は小型犬はよいが大型犬はダメ」「猫は一切禁止」など。事前に確認することで入居後のトラブルを回避できます。
物件のペット飼育に関する規則
物件ごとにペットの飼育に関するルールは違いますので確認しましょう。
特に犬や猫を各場合、物件の共有部分の使用方法がありますので要チェックです。
ペットによる設備故障時の修理費用の有無
意図せずペットが賃貸物件の設備を壊した場合に備えて確認しましょう。
ペット可物件でも自費で支払う必要があります。
退去時のクリーニング(原状回復)費用
人間だけが住むより高くなりがちなので要確認です。
ペットによる傷や臭いによる原状回復が必要なこともあります。
ペット飼育による追加の礼金・敷金の有無
ペットを飼育する分、追加で費用を取られる可能性があります。
ペット可物件がやめたほうがいいと言われる理由
通常に比べてペット可だと費用が高くなりがち
ペット可という付加価値がついている影響で家賃や敷金・礼金が1~2万円以上高くなる傾向があります。
また、退去時のクリーニング費用も人間が使用したときに比べて原状回復する箇所が増える可能性が高いため多めに予算を用意しましょう。
ペット起因の隣人トラブルが発生する可能性がある
色々なペットがいる影響でトラブルが発生することもあります。例えば、犬や猫の抜け毛が他の部屋に入ってしまった、他の犬に嚙みついてしまったなどあるようです。
ただ、飼い主が責任をもってペットをしつけをすることや、隣人に迷惑をかけることはしないことを意識すれば回避できます。
ペットの鳴き声によるクレームがが発生する可能性がある
トラブルになりやすい要因はペットの鳴き声ではないでしょうか?隣人のペットが鳴いてうるさいと思ってしまうことがあります。
こちらに関してはうるさくならないように防音性能が高い物件を選んだり、しつけでカバーできますのでご安心ください。
賃貸物件で飼育できるペット
小型~中型サイズの犬・猫は大丈夫です。大型サイズになると断られるケースもあるので注意が必要です。
エキゾチックアニマルもOKです。エキゾチックアニマルとは、犬や猫など産業動物以外の動物のことを総称した呼び方です。
例えば、フクロモモンガ、ウサギ、フェレット、ハリネズミ、小鳥も分類されます。
賃貸物件でフクロモモンガを飼育しよう
様々な動物を賃貸物件で飼育することができますが、フクロモモンガほどおすすめなペットはいないと思っています(笑)
最近、テレビでもフクロモモンガが取り上げられていて飼ってみたい方も増えているでしょう。
そこで、フクロモモンガを賃貸物件で飼育する際の注意点や飼育方法をお伝えします!
フクロモモンガの特徴と性格
フクロモモンガは、体長が10〜15cmと小型で、夜行性で木の上で生活し果実や昆虫を食べます。また、空を飛ぶことでも知られていますが、鳥のように羽ばたくのではなく、グライダーのように滑空しています。
そして、オーストラリア、インドネシア、パファニューギニアなど温帯から熱帯地域に生息しております。
カンガルーやコアラのようにお腹の袋で子供を育て、鳴き声や匂いなどでコミュニケーションをとります。
フクロモモンガは非常に警戒心が強く臆病な性格のため、飼い主に馴れるまでは身を隠すことが多いです。また、縄張り意識も強いため、時間をかけてなつくのを待ち飼育しましょう。
飼う前に知っておくべきこと
他の小動物と違いフクロモモンガは「縄張りの主張」「仲間とのコミュニケーション」ために鳴くことで喜怒哀楽の感情を表現します。
特に寂しいと夜中に鳴くこともあります。また、鳴くことを完全に消すことはできませんし、やってはいけません。
逆に鳴き声が聞こえない場合はトラブルが発生していると思ったほうが良いです。
そのため、1人暮らしで飼育する場合は防音対策やお隣さんに迷惑がかからないかを確認する必要があります。
1人暮らしでも飼育できる理由
夜行性
フクロモモンガは夜行性に加えて1日の睡眠時間:18時間で生活しています。飼い主が日中に仕事をしている間は寝ているため、飼育を付きっきり行う大変さはありません。
逆にフクロモモンガは夜の9時~1時に活発になるため、飼い主が寝る前にコミュニケーションをとることでお互いの愛情が深まります。
もし、猫や犬をペットとして飼った場合、仕事中にかまってあげることができないため、ペットと飼い主に多大なストレスを与えます。
そのため、フクロモモンガの夜行性は飼い主のライフスタイルと相性が良く1人暮らしでも飼育ができる要因です。
飼育コストが低い
フクロモモンガの飼育はコストが低いことでも有名です。ペットとして人気な犬や猫は生体購入だけでも50万円以上はします。
しかし、フクロモモンガの生体価格は2万円が相場で高くとも10万円なので、1人暮らしや学生でも迎え入れることが可能な費用感です。
また、飼育道具に関してもケージが2万円前後しますが、エサやおやつは100~1,000円ぐらいですし、ヒーターや止まり木などその他の道具も安いです。
そのため、飼い主に金銭的な負担が少なく、仮に飼い主に金銭かトラブルがあっても飼育を続けやすい動物です。
ワンルームの部屋でも場所をとらない
フクロモモンガは小動物に分類されるため、除湿器くらいのエリアがあれば飼育が可能です。
1人暮らしの場合、飼い主の住居はワンルームor1Kだと思います。そのようなサイズでは犬や猫など人気のペットを飼うと両社にストレスを与えるため難しいです。
ただ、フクロモモンガは飛び跳ねられる「横・奥30cm×高さ50cm以上の大きさ」であれば十分です。
飼育に必要なもの
フクロモモンガが快適に過ごせるように飼育セットを用意しましょう!
できる限り野生の環境を整えられるとよいです。数万円で必要なものを用意できますので、他のペットに比べて低価格で飼育できるのもフクロモモンガのよいところです。
ケージ(アクリル製or ステンレス製)
フクロモモンガのために設計されたケージが必要です。床面積が広く、高さがあるタイプが適しています。ケージは下記の画像のようにヒーター・水入れ(給水ボトル)・止まり木が設置できるものを用意しましょう。
食事(エサ)
フクロモモンガは、主に昆虫や果物を食べます。ただ、昆虫が苦手な方も多いと思います。その際は、ペットショップで購入できるフクロモモンガ専用のエサもあります。
例えば、食事はこんなイメージです。
餌入れ
ケージにエサを入れるための容器が必要です。陶器やステンレス製のものが適しています。エサがないととトイレと勘違いされてしまうので注意が必要です(笑)
水入れ(給水ボトル)
フクロモモンガは水をよく飲みますので、水入れを設置する必要があります。複数あると安心して飼育できます。
寝床(ポーチ・巣箱)
フクロモモンガは暗くて静かな場所で寝るのが好きです。ケージ内に木製のボックスや布で作ったポーチを用意すると良いでしょう。モフモフだとなおよいです。
遊び道具(ひも・回し車・猫じゃらしなど)
フクロモモンガが運動できるように遊び道具を置きます。ストレス発散にもなるのでペットが気にいった物を与えましょう。
止まり木(ステージ)
ケージ内の移動や餌入れを設置するために用意します。フクロモモンガはトイレを覚えないためおしっこやうんちを止まり木にする傾向があります。そのため、一定期間で交換するとよいです。
温度計・湿度計・ペットヒーター
客観的に飼育環境を作るために、ケージを「室温:24~27℃・湿度:50%前後」に保つことが必要です。
床材(ペットシート or 木質ペレット or ウッドチップ)
フクロモモンガはトイレを決まった場所にはしません。そのため、ケージのおしっこ対策に加えフクロモモンガが飛び跳ねる際にクッションで床材を用意しましょう。
消臭スプレー
フクロモモンガの臭い対策や清潔感を保つために用意しましょう。掃除の大変さをなくせます。
その他 or 飼育グッズをまとめて揃えたい方向け
以上のグッズを用意すればフクロモモンガをいつでも迎え入れられます。
もし、各グッズ用意するのが面倒な方はすべて揃った飼育セットを購入しましょう。下記の商品であればフクロモモンガをすぐに迎えることが可能です。
金網ケージが良い!セットのアクリルケージが好きじゃない方は、ケージを抜いた初心者飼育セットをおすすめします。
また、コミュニケーションをとる際にモフモフタオルを使うとフクロモモンガが気持ちよさそうな顔をするのでおすすめです。
また、フリースを着ることでフクロモモンガが自分の身体に来ても爪で傷つくのを防ぎます。意外と爪は鋭いため、対策をしないと肌荒れがひどくなるので注意が必要です。
なお、フクロモモンガの飼育で重要なケージやペットヒーターについて詳細を知りたい方は下記をご確認ください。
エサや食事の種類と量
フクロモモンガ専用のペレットを与えましょう。ペレットは様々な食材をバランスよく混ぜて小さな塊にしたものです。
主食としてはペレットだけを与えてもよいのですが、人間と同じでフクロモモンガも同じ食事は飽きると思うのでおやつなど副食も一緒に与えてよいです。
例えば、昆虫やミールワームなど野生に近いエサもよいですし、オレンジ・梨・メロンのような果物やフクロモモンガ専用のゼリーやチーズもおすすめです。
個体によって嗜好が異なることが多いため、いろいろな種類のエサを試して好みを見つけることがおすすめです。
適切な食事量は、主食と副食を合わせて体重の15〜20%程度です。副食を与える場合は、動物性と植物性の両方のエサをバランス良く与えましょう。
栄養バランスが崩れると肥満体型になってしまうことがあるため、人間と同じように注意が必要です。
また、フクロモモンガは夜行性の動物なので、メインの食事は夜に与えるようにしましょう。
食事について詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
温度や湿度、掃除など飼育環境の管理方法
フクロモモンガを飼育する際には、ケージ内の温度と湿度を「室温:24~27℃・湿度:50%前後」の一定に保ちます。
また、飛び跳ねられる高さを考えて「横・奥30cm×高さ50cm以上」の大きさのケージでしいくしましょう。
なお、直射日光の当たらない場所に設置することが重要です。また、樹上生活をするフクロモモンガにとっては、高い場所にケージを設置することが望ましく、寝床の配置にも注意が必要である。
これらの点を押さえた適切な環境を整えることで、フクロモモンガを健康的に飼育できます。
掃除は朝と夜の2回に数分だけやり、食べ物と水の交換は毎日しましょう。
寒さや暑さ対策のための温度管理について詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
なつかせる方法
フクロモモンガは小動物のなかではなつきやすい部類です。ただ、臆病で神経質な性格のため、根気よくコミュニケーションをとりましょう!
まず最初にやることは「飼い主のニオイ」を覚えさせることです。フクロモモンガが飼い主に好意的になると飼育の大変さをとても軽減することが可能です。
フクロモモンガはニオイを共有して仲間を判断するため、飼い主のニオイを覚えさせることが大切!
飼い主のニオイをタオルや靴下につけて、寝床やケージに置く方法があり、首掛けポーチに入れて飼い主の身につける方法もあります。
なつかせ方の詳細を知りたい方は下記をご確認ください。
運動や遊びの方法と注意点
へやんぽがおすすめです!「へやんぽ」とは、フクロモモンガを部屋で散歩させることで、ケージよりも自由に動けるため、フクロモモンガも活発になります。
ただし、物の隙間には注意が必要で、飼い主がコントロールできる範囲で行うことが望ましいです。
また、滑空・飛行は高いところから下に滑空することで、フクロモモンガの最適な運動になります。
猫じゃらしや回し車も楽しんで遊ぶことができますが、フクロモモンガの好みによっては興味を示さないこともあります。
紐には特に興味を示し、遊びながら巣に持ち帰り、部屋のリフォームにも活用することもあります。
遊ばせ方について詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
病気や健康管理の方法と予防策
フクロモモンガによく見られる病気として、自咬症やペニス脱、肥満があります。
自咬症
身体を傷つける病気で、原因としてストレスや身体の不快感があると思われます。
ペニス脱
ペニスが長時間出たままになってしまうことで、濡れた綿棒で触ると引っ込みます。
肥満
消費カロリーよりも摂取カロリーが多いと起こるため、フクロモモンガの好みに合わせた食事と適切な運動が必要です。動物病院の指示を仰ぎ、適切な対策を行うことが重要です。
フクロモモンガに降りかかる病気やケガについて詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
飼育のよくある質問・疑問
Q:フクロモモンガの値段はどのくらいですか?
2万円が相場です。最大で10万円を想定するとよいでしょう。
値段が変わる要因としては「毛並みの美しさ」「色・模様」「性別」が主な理由です。
例えば。オスよりもメスのほうが臭いが抑えられ育てやすいと認識されているため高くなる傾向です。
また、「真っ白な毛並み」のリューシスティックや「銀色の毛並み」のプラチナなど儚い色合いはノーマルに比べて値段が少し高いです。
Q:ケージの臭い対策はどうすればよいですか?
フクロモモンガの臭いは「脱臭機+掃除」で消すことで飼い主のストレスを軽減できます。掃除や対策に関しては小学生でも行えるくらい簡単なため、初めてフクロモモンガを飼う方もご安心ください。
ただし、完全に臭いを消すとフクロモモンガのストレスになるので注意が必要です。
なぜなら、フクロモモンガの臭いは「縄張りの主張」「仲間とのコミュニケーション」を行うために分泌物や排泄物を活用しています。
そのため、分泌物や排泄物を完全になくすとフクロモモンガの目的が達成できずストレスを与えてしまい、体調を崩す可能性もあります。
詳しくは下記をご確認ください。
Q:鳴き声はどんな感情を表現していますか?
喜怒哀楽の感情を伝えております。
例えば、「ぷくぷく=しあわせorうれしい」「わんわん=さびしいor仲間を呼ぶ」などフクロモモンガ間では鳴き声を使い分けることでコミュニケーションします。
そのため、ほかの小動物に比べて飼育がしやすく、犬や猫のような感覚で大切にしたくなるでしょう。
また、フクロモモンガの鳴き声を真似して話すと返事をしてくれることもあります(笑)
鳴き声の詳細や対策については下記をご確認ください。
Q:フクロモモンガはトレイを覚えますか?
基本的には覚えないと思ったほうが良いです。そのため、ケージ内は掃除をしないとおしっこやうんちがあらゆる箇所に置かれています。
ただ、犬猫ほどではないですが、個体によってはトイレをする止まり木を決める傾向もあります。
例えば、私が飼育しているフクロモモンガたちは一番高い止まり木でおしっこやうんちをすることが多いです。
Q:旅行やおでかけの時が不安です・・・
ペットカメラを設置したほうが良いです!
特に、旅行やおでかけなど、一定期間フクロモモンガを見ることができないと飼い主自身が不安やストレスを感じます。
そのため、ペットカメラを設置することでケージをいつでも確認し、飼い主とフクロモモンガが安心感を得ることが可能です。
詳しくは下記をご確認ください。
Q:ペットヒータは必要ですか?
絶対に必要です!
フクロモモンガの寒さ対策のために、必ず冬にはペットヒーターをケージに設置して「室温:24~27℃・湿度:50%前後」を保ちましょう!
ペットヒーターはケージに設置すれば、その後機械が温度管理してくれるのでとても簡単です。
ペットヒーター活用方法やおすすめは下記をご確認ください。
Q:ケージの選び方やおすすめはありますか?
フクロモモンガのケージは、「室温:24~27℃・湿度:50%前後を保てる」「飛び跳ねられる高さ」を判断基準として選択しましょう!
人間がライフスタイルを快適にするために最適な住居を選ぶように、ケージの環境次第でフクロモモンガの過ごしやすさはとても変わります。
詳しくは下記をご確認ください。
Q:赤ちゃん(脱嚢8週以内)フクロモモンガの育て方は?
赤ちゃんの場合は大人のフクロモモンガと対応が違う点があります。正確にいうと脱嚢(だつのう)してから8週以内についてお伝えします。
※脱嚢(だつのう)とは?
カンガルーなど有袋類がお母さんのふくろから出る現象です。有袋類の赤ちゃんは生まれたとき母親のふくろ(育児嚢)で育てられます。生後2か月ほどで赤ちゃんがふくろからでてきます。その後は母乳を飲むことで成長し脱嚢2か月後には離乳します。
〇食事
赤ちゃんフクロモモンガの食事はミルクがメインです。
最初は警戒心が高いためスポイトでミルクをあげていきましょう。
ミルクを与え続けて威嚇が和らいできたら、指にミルクをつけてなめさせていきます。
脱嚢(だつのう)してから6~8週までミルクを与えることをおすすめします。ミルクは市販のフクロモモンガ専用の製品でOKです!
尚、スポイトでミルクを与える際はフクロモモンガが舐めやすいようにゆっくりと1滴ずつ与えましょう。
ミルクを与える量は脱嚢(だつのう)の経過によって変わります。
・脱嚢から2週まで:1~2時間ごとに0.3~0.5cc
・脱嚢から2~4週まで:2~3時間ごとに0.5~1.0cc
・脱嚢から4~6週まで:3~4時間ごとに1.0~2.0cc
・脱嚢から6~8週まで:2.0~4.0cc+大人のエサ
※ミルクは人肌くらいの温かさ
〇排泄
赤ちゃんのときは自分で排泄ができないことがあります。おしっこ・うんちがない場合は排泄できていないため濡らした綿棒などでお尻近辺を優しく刺激しましょう。1日2回以上、フクロモモンガ自身で排泄できるまでは注意が必要です。
〇温度・湿度
温度:30~34℃、湿度:50~60%と暖かく暗い環境で育てましょう。ただ、成長するにつれてフクロモモンガの適温の24~27℃に下げましょう。
Q:犬や猫など他の動物と一緒に飼えますか?
フクロモモンガとほかの動物は「棲み分けされている」のであれば安心して飼育できます。
・犬や猫の届かない場所にフクロモモンガのケージがある
・フクロモモンガとほかのペットの遊ばせる時間帯を一緒にしない
・どちらかが威嚇するようであれば関わらせない
など、お互いの相性をみながら過ごせる環境を整えることが大切です。しかし、種族ごとに気をつけることはありますので、詳しくは下記をご確認ください。
Q:フクロモモンガの飼育で大変なことはなんですか?
私が一番大変と感じたことは「飼育情報が他のペットに比べて少ない」ことです。犬や猫であれば実績あるブリーダーや優良企業による飼育情報の発信がされているため信頼できます。
ただ、フクロモモンガの飼育情報は個人ブログが多く、主観的な内容が記載されていることで自身のペットに通用するか不安がありました。
ただ、フクロモモンガがテレビに取り上げられる機会も増えたことで、昔に比べて信憑性が高い専門家による客観的な情報が増えてきたのはうれしく思います。
他に大変なこととしては、「なつくまでは忍耐が必要」です(笑)
飼い始めは威嚇されるため一緒に暮らしていけるがすごく不安でした。しかし、愛情もってかかわることでだんだんとなついてもらい、今では一生のパートナーになれました。
他にも大変なことは出てくると思いますが、愛情をもって接することを忘れなければ大変な出来事はだんだんとなくなっていきます。
Q:フクロモモンガを飼育して後悔しますか?
ないです!(笑)
愛くるしい姿に加えて感情表現が豊かな小動物は他にはいないため、犬・猫に次ぐ最良のパートナーと言えるでしょう。
また、飼育の手間や費用を考えても子供でも育てることができる動物です。
とはいえ、慣れるまでは大変なことは事実です。「躊躇する」「不安が解消できない」と思う方は下記をご確認ください。
Q:ケージのどこに食事を置くといいですか?
フクロモモンガは木の上で生活するため、ケージの高いところに置くとよいです。
飼育の参考になる本
フクロモモンガを飼育している人は他の動物に比べてすくないため情報が不足することもしばしば・・・。フクロモモンガの飼育が大変と言われる1つの要因です。
そのため、初めて飼育する場合は書籍から情報をインプットすることが大切です。私が参考にしたのは下記の本です。その辺りを読めば、基本的には飼育に対する不安はなくなります。
フクロモモンガ完全飼育 飼育管理の基本、生態、接し方、病気がよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)大野 瑞絵
フクロモモンガ 飼育バイブル 長く元気に暮らす50のポイント
また、WEBサイトからも情報を収集するのも効果的でした。ただ、情報の品質が悪いサイトが多いのは欠点です。
そのため、「フクロモモンガを飼育した経験から情報発信しているか?」「何を参考に情報を発信しているか?」を把握できるサイトから情報収集しましょう。
最後に
フクロモモンガを1人暮らしで飼育できるか?について解説しましたが、正しい知識を身につければ安心して飼育することが可能です。
逆に大変なイメージや不安があるようであれば情報が不足していますのでしっかり勉強することが大事です。
ただ、昔と違いフクロモモンガを飼育している方は増えているので情報収集や飼い主とのコミュニケーションもしやすいため、大変さは少なくなり不安や後悔なく迎え入れることができます。
もし、気になることは不安があればお気軽にお問い合わせください。